「ヤマメ卒業式」(放流会)を行いました。10月から子供たちが育てきたヤマメたち。
【卒業したヤマメたち(映像)】
放流できたヤマメは,600~650匹,昨年度と同じくらいでした。4~5cmと成長したヤマメたちは,ふ化した頃から,ヒレも大きく模様もはっきりと見えるようになりました。
「5,4,3,2,1,0~!」の合図で一斉に,丹波山のきれいな川に放流されました。ビニル袋から出たばかりのヤマメは,しばらく子どもたちの近くに群れで固まっており,しばらくしてから元気に泳いで行きました。
「今回で2回目になるけど,改めて命の大切さを学びました。」「元気に泳いでくれて嬉しい。」「ここまで育てるのは大変だった。」学校までの帰り道,それぞれの感想を聞かせてくれました。
放流前,水槽に残されたヤマメを救出していた児童が,「先生,生きているけど変なやつがいる!なにこれ…」と,変わった形の魚を見つけました。無事にふ化しても,自力で餌を食べることが出来なかったヤマメは,成長しきれずにマチバリのような形になってしまうそうです。よくみてみるとあちこちに。無事に川に放流されたヤマメと残されたヤマメ。今回の活動が2回目になる児童,初めて体験をした児童がいますが,それぞれが命の大切さ難しさ,たくさんのことを学んだのではないでしょうか。
柴崎さんから,「ヤマメの育成は魚のプロ水族館で成功させるのも難しい,そんな中,自分たちだけでこれだけ多くのヤマメを放流することができたこと,一つの活動をやり遂げたことを誇りに思ってほしい。」とのお話がありました。この活動が,子どもたちの自信にもつながったと思います。
そして,全員にきれいな透明標本をプレゼントしてくださいました。
最後に,ご支援いただいた,柴崎さん,教育委員会,丹波川漁業協同組合のみなさんに感謝申し上げます。今後とも,丹波山村の宝である子供たちを,丹波川の宝石であるヤマメたちを,温かく見守っていただきたく,よろしくお願いいたします。