雑感14 : ようこそ先輩

 過日(1月19日)行った学び方オリエンテーション。講師は本校の卒業生である酒井隆幸さん。村議会議員も勤めている。同級生が13人いた中で丹波山村で生活しているのは1人だけだそうだ。都会暮らしをやめ5・6年前に丹波山村に戻ってき,友人とトラスト丹波山uid000354_20151024114018fe0f029aという会社を立ち上げた。そんな彼が言う。
「村を出て行く人は止められない。村にいる人のためにやる」
「東京は暮らすところでなく,遊びに行くところ」と断言する。東京生活をしてみて思うところがあったのだろう。また,彼は住民のために朝早くから新聞も配達している。
「他に人がいれば任せたいが,いないからやるしかない」

 高校生活を東京で過ごしているとき,
「クラスメイトには丹波の田舎を笑いながら語って親交を深めた。本当のことだから」と言う。その中で,
「田舎は田舎だけど,悪いこと・悪いところではない」と。
 これからの丹波山村を語ると,意味深長に
「これから5年間が勝負と思っている」そして「女性が台頭しアピールするとき」と。

 この地に生活している先輩の生き様の話。生徒たちは眼を爛々とさせて食い入るように聞いていた。きっと将来自分はどうするのかを考えたのだろう。

 食い入るように聞いていたのは生徒たちだけでない。その場にいた私も我が身を振り返り,グッと迫ってくるものがあった。本校職員も同じことを感じたらしい。来年度から「地域の人から学ぶ会」を3回開催することにした。ますます楽しみになってきた。

 生徒はお礼の手紙で以下のように感謝を述べている。(お礼の手紙は全員が書いた)

 先日はお忙しい中,いろいろお話していただき,ありがとうございました。自分は14年間,丹波山村に住んでいますが,またまだ知らない魅力がたくさんあると改めて思いました。丹波山村の魅力は,自然の他に地域のつながりが強いことだと思います。(略)
 来年開かれる,子ども議会では子ども目線で意見をたくさん出したいと考えています。

 来年は子ども議会があります。今のうちから将来の丹波をどのようにしていくか考え,議会の時に意見を出し,丹波の活性化のために貢献したいです。
 話の中に「物事に限界を決めるとやり遂げられない」という話がありました。これは柔道をやる上でも大切だと思うので,高校へいっても意識してやりたいです。

 

 先日は貴重な話をしていただき,ありがとうございました。隆幸さんのお話を聞いて,もっと丹波山村の魅力を見つけなければならないと感じました。田舎の良さを発見したいと思います。そして,子ども議会では子どもの代表として丹波のためになるような意見を出したいと思います。本当にありがとうございました。

 

 

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