過日(1月19日)行った学び方オリエンテーション。講師は本校の卒業生である酒井隆幸さん。村議会議員も勤めている。同級生が13人いた中で丹波山村で生活しているのは1人だけだそうだ。都会暮らしをやめ5・6年前に丹波山村に戻ってき,友人とトラスト丹波山という会社を立ち上げた。そんな彼が言う。
「村を出て行く人は止められない。村にいる人のためにやる」
「東京は暮らすところでなく,遊びに行くところ」と断言する。東京生活をしてみて思うところがあったのだろう。また,彼は住民のために朝早くから新聞も配達している。
「他に人がいれば任せたいが,いないからやるしかない」
高校生活を東京で過ごしているとき,
「クラスメイトには丹波の田舎を笑いながら語って親交を深めた。本当のことだから」と言う。その中で,
「田舎は田舎だけど,悪いこと・悪いところではない」と。
これからの丹波山村を語ると,意味深長に
「これから5年間が勝負と思っている」そして「女性が台頭しアピールするとき」と。
この地に生活している先輩の生き様の話。生徒たちは眼を爛々とさせて食い入るように聞いていた。きっと将来自分はどうするのかを考えたのだろう。
食い入るように聞いていたのは生徒たちだけでない。その場にいた私も我が身を振り返り,グッと迫ってくるものがあった。本校職員も同じことを感じたらしい。来年度から「地域の人から学ぶ会」を3回開催することにした。ますます楽しみになってきた。
生徒はお礼の手紙で以下のように感謝を述べている。(お礼の手紙は全員が書いた)
先日はお忙しい中,いろいろお話していただき,ありがとうございました。自分は14年間,丹波山村に住んでいますが,またまだ知らない魅力がたくさんあると改めて思いました。丹波山村の魅力は,自然の他に地域のつながりが強いことだと思います。(略)
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