平成28年度 学校評価結果と次年度への方向性

 11月下旬に行いました学校評価(生徒・保護者・教職員)の結果が出ました。ご協力ありがとうございました。この結果を職員で分析しました。その改善点などもまとめましたのでご覧ください。
 また,学校関係者評価委員会(小中評議員会)が2月にありますので,さらに詳細な提示をし,次年度の経営・運営に活かしていきます。

  こちらから → 平成28年度学校評価全体図(比較グラフ)

 

考察(次年度への方向性)

1 学校生活を楽しめるような経営を行っている。(職 A 生 B  保 B )

 教師側と生徒側での思いがずれている。よかれと思って個に応じた指導を実施していることに対して,「先生は差別している。」「女生徒と自分たちの対応が違う。」という意見が出ている。「教室にいても楽しくない。」と答えた生徒もいる。
 少人数で人間関係が固定化してしまう難しい環境ではあるが,個々の良いところを認め励まし,自己肯定感を高めるような,日々の声かけや学級経営を心がけていく。また,差別していると捉えられてしまう現状があることを理解する上で,指導を工夫していく。

・ 帰りの会での「今日のありがとう」などを設け,自分がしてもらって嬉しかったことを発表させる。
・ 学習ノートを作成し,毎日1ページ学習させる。そこに先生から毎日短い肯定的なコメントを記入
  →  悩み相談を受ける。先生と交換日記等・・・まなBookの活用
・ 全体ではあえて同じように指導し,後に個人的に個に応じた指導をしていく。

2 たよりやホームページ等を読んだり見たりしている。(職 A  生 A  保 A )

 学校側では,毎日HPを更新して学校の様子を伝え,学校・学級・保健・給食便りなど多く発信をしている。保護者の中には,お便りが届かないこともある。という意見もあったり,予想よりもしっかり見ているという家庭が少なかった。
 クラスで,「おたよりを読んでくれる」という学年もあった。子どもたちには是非伝えたいということがある場合には学級指導を行う。また,家庭へのHPやおたよりへのアピールを行う。

・ 朝の会・帰りの会などでおたよりを元に大切なことについて指導を行う。また,保健計画や食に関する指
 導計画を元におたよりを有効に活用しての学級活動を行う。
・ たよりがきちんと届くように生徒への指導とともに,家庭へ協力要請。(家庭へ指導)
・ HPのさらなるアピール。HPに載せて欲しい情報などを保護者から募る。

3 地域の自然や人材を生かしている。(職 A  生 A  保 A )

 自然を生かした活動・・・全校登山,舞茸栽培,種まき・栽培活動,
 人材を生かした活動・・・地域の方から学ぶ道徳・救急救命法・老人クラブとの交流(種まき・花配り)・
             清流祭,剣道・相撲・箏・尺八指導・丹課・親子ふれあい活動,職場体験
 など非常に多くの活動を行っているが,生徒,保護者には十分周知されていないところがある。学校としても教育活動の中でさらに必要な部分は新たな分野を模索していくと同時に,現在の活動を保護者へアピールしていく。

・ 1年間の教育活動を振り返り,地域の自然や人材を行かせる場面がないか,先生方から意見をもらい,来
 年度以降の教育課程に反映をしていく。
・ たよりやHPなどを通じて活動をアピールしていく。
・ 校内の掲示を工夫して,活動内容をアピールしていく。

4 ICT活用授業を理解している。(職 A  生 A  保 A )

 ICTを活用する機会は多いが,それが十分に有効的に活用されているかというと難しい面も見られる。また,この成果が十分に伝わっていないところも見られる。

・ 研修や様々な情報に耳を傾ける中で,今まで以上にICTの有効活用を教員が模索していく必要性がある。
・ 保護者が来る授業参観等で,積極的にICT機器を取り入れた授業を行い,有効性を見てもらう。
・ おたより,HPでのさらなる発信

5 相手の話を聞き考えを発表できる。(職 A  生 A  保 A )

 おおむね良好と捉えられるが,生徒の意見として「話は聞いているが自分の発表となるとできない。」「ノートをとることに夢中になり話を聞いていない。」があった。

・ 日頃の学級指導や,教科指導の中で安心して発言できる環境作りを心がける。
・ ノートをとることに夢中になっている生徒がいる場合には,授業を工夫し,聞く時間,考える時間,書く時
 間,発表する時間などを明確に提示し,学習を進めていく。

6 家庭学習が定着している。(職 A  生 B  保 A )

 保護者の意見としてとてもよく定着していると答えている割合が教師・生徒より多くなっている。学校は保護者の思いよりさらに上を求めており,生徒もその必要性を感じている。

・ 受験を控えた3年生の意識が高い。切羽詰まってから行うのでなく1年生から家庭学習の大切さを生徒・保
 護者に今以上に伝え,実践していく。
・ 家庭での学習時間をグラフにする。こなしたプリントを綴ってためていくなど学習の成果や足跡が見えるこ
 とで,目標や充実感を味わわせる。
・ 業者テストを行い,実力把握と同時に危機感を持たせ,自分の将来を考えさせ,学習に向かう態度を養う。

7 あいさつがしっかりできる。(職 A  生 A  保 A )

 あいさつはおおむね良いと思われるが,まだまだできていない生徒や声が小さい生徒が見られる。数年前に比べると,声の大きさや表情など後退しているという意見もある。

 ・ 教師自ら朝や帰り,また教室に入るときなど,今以上に意識をして見本を見せていきたい。
・ 各家庭内であいさつは行われているのだろうか?実態を把握すると同時に,家庭内での挨拶励行を呼びかけ
 る。

8 悩みや相談に応じてくれる。(職 A  生 B  保 A )

 教師の思いと生徒の思いに大きく違うところが見られた。「悩みは聞いてくれるが,実行しているようには思えない。」「(先生たちは)自分の考えばかりであまり人の話を聞いてくれない。」「相談をしても自分が悪いみたいに言われる。一人だけ相談や自分の考えに乗ってくれる先生がいる。」「先生に相談しない。」といった意見が出された。本人のことを思っての指導が,このように取られてしまっているのであったら,やり方を工夫する。また,保護者に伝えても子どもにまで伝わらない現状もある中で,根気強く行っていく。

・ 各クラス悩み事ボックスなど些細なことでも先生に相談できる場や体制を作る。
・ さらなる生徒との人間関係の構築
・ SCとの連携強化

9 豊かな心の育成を行う。(職 A  生 A  保A )

 おおむね良い評価を得ている。日頃の様々な行事に対してしっかりとねらいを持たせ取り組んでいることが生徒保護者に伝わっており,生徒の行動に出ていると考えられる。引き続き細やかな指導を心がけていく。

10 運動会や清流祭などでしっかり発表できる。(職 A  生 A  保 A )

 おおむね良い評価を得ている。特に保護者において子どもの活動を見る中,高評価を出していることは,事前事後の指導が,効果的に行われていると考えられる。さらに良い活動ができるよう今後とも活動を工夫しく。

11 ボランティア体験活動の充実している。(職 A  生 A  保 A )

  おおむね良い評価を得ている。特に生徒は目的意識をしっかり持って取り組んでいるため,良い評価を下していた。また,今年は村内で職場体験実習を行った。これも子どもたちの活動が見えやすいということもあり,保護者にも評価されたのではと考えられる。さらに良い活動ができるよう今後とも活動を工夫していく。

12 交通安全、防災意識を持っている。(職 A  生 A  保 A )

  学期ごとに駐在所との連携を通し交通立番や,熊,雪に対しての安全対応や,消防署との連携を通して夏の救急救命法講習会の実施等を行っている。しかし,子どもたちには交通安全や防災に対する意識が少し薄いことが読み取れた。丹波村内ではあまり自転車で移動することは多くないため,他地域とは状況が異なるが,地震,土砂災害,などの危険性が高い。日頃より安全教育に工夫をしていく。

・ 朝の会帰りの会や学級活動の中でこまめに指導をしていく。
・ 総合的な学習の時間の丹課とからめて「災害マップ」「丹波山安全マップ」作成などの取り組みを行う。
・ 地域の方から学ぶ道徳などで,駐在さんや消防士さんを招いての学習機会を設ける。

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