上野原警察署管内 防犯・交通弁論大会

 8月28日(金),上野原警察署管内防犯・交通弁論大会に本校2年生の舩木俊成君が出場しました。夏休み中に原稿を考え,2学期が始まり学園祭の取組の忙しい中,放課後遅くまで学校に残り練習に励んできました。

 結果は惜しくも第2位でしたが、正々堂々と立派な発表をすることができました。

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 「キー!」「あぶない!」 高鳴るブレーキの音と悲鳴。
 「そこの車,左に寄りなさい」 パトカーの警察官の声。
 「ブーン,ブーン」 マフラーを改造した暴走する車。間近で見ると「ハラハラ」を通り越し怖さすら感じる。
 こんな光景が松姫トンネルが開通したときから増えた。

 小さい頃からこれまで大好きな野球をしてきた。スポーツである野球はルールを守りながら,日々練習を積み重ね,仲間と信頼関係を築き,ルールの基で試合をする。交通事故も野球と同じで,基本はルールを守る。運転中や歩行中は集中し油断しない。「警察官が見ていないから」「少しだけなら」という甘い考えを持たない。そして,譲り合いの精神・思いやりなどが交通事故の未然防止につながるのではないか。
 こんなことを述べている私自身,交通事故対策をしてきたか。と問われると「ハイ」と即答できない。実際,小学校の頃は,無灯の自転車に黒や茶などの地味な色の服装で無灯の自転車に乗っていた。
 しかし,昨年,野球で足腰を鍛えなければならないことがわかり,夜間ランニングを決意した。そのとき,父に派手な服装に反射材の襷を二本かけさせられ,更に交通安全運動からもらった反射テープを靴に貼られ,ダサい格好を強要され,ランニングをしたことを思い出す。あの頃は全く気づかなかった意味も両親の車の助手席に乗る機会が多くなった今,それが父の優しさ,事故予防だとわかる。だから,ダサい格好をして今も続けている。

 今年の5月,大阪で,登校中の小学生の列に自動車が突っ込み,1人が重体5人が重軽傷を負った事故など,全国で登下校中の児童生徒が死傷する交通事故が多発している。大阪の事件では,小学校まで50メートル…「助けて」と悲鳴があったという。
 車を運転しない私たちは,交通マナーやルールは最低限に守り,反射材をカバンや靴に貼り,視認性を高め,「自分で自分を守る」という意識が大切となる。
 私は生徒会長を務めている。今年,交通安全対策を生徒会の議題に掲げ,活動している。例えば,学園祭で学区内の道路写真や危険場所,交通標識の意味,自転車の正しい乗り方,夕暮れや夜間,雨の日の交通安全対策などを注意点を展示する。また,学園祭には小学生や地域の高齢者の方も参加するので,クイズ形式で交通ルールや予防策を学んでもらい,交通ルールの再確認をする。特に,夕暮れ時や雨の日のライト点灯,また,子どもは大人の背中を見ているので,大人は子どもの見本となる良識ある交通マナーの実践に努めてもらえるように伝えたい。

 悲惨な交通事故を一つでも減らすため,安全安心な街づくりを目指し,学校から交通安全を発信し,PTAや警察官,地域を巻き込み,交通安全活動に取り組んでいくことが生徒会長に課せられた私の現在位置だと考えている。

 

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