先週の金曜日(18日),早川町民体育館で行われた第53回山梨県へき地教育振興大会・研究会に参加してきた。日本一小さい町,早川町周辺樹々はみごとに色づき,秋を間近に感じた。
アトラクションでは,早川中学校の生徒33名が合唱と太鼓演奏を披露してくれた。合唱の「ふるさと」では表情豊かに歌い上げ,演奏では一糸乱れぬ動きで体に響き渡ってきた。迫力があり,言葉がでないほどであった。33名だからこそできることであり,参考にしたいと思った。10名だからできることを。
祝辞の町長さんの話も圧巻であった。町政の方針は教育を第一に挙げているとのこと。そして,「へき地という言葉は嫌いだ。」「人口の過疎はあっても,教育の過疎はあってはならない。」「早川の子どもを育てているのではない。未来の日本の子どもを育てている。」「地域が学校を育て,学校が地域を守る。」と。本村教育長さんもよく口にする言葉だ。本村教育長さんと想いが同じで信念が……。
発表の一つは本校のPTA。発表者はPTA会長の舩木正之さん。この日のために学校に足を何度も運び,資料もパワーポイントも自ら作成してくださった。当然発表も巧みで聞かせる話であった。自分のペースに巻き込んで笑いなどをとっていた。実践内容で会場からうなずく仕草や拍手もあった。特に,「できることは何でもやる」は多くの方が胸を打たれたようだ。講評(県教育委員会)では,「ユーモアがあり,温かい発表であった。」「PTAの方がみんなで学校をもり立てている。」「生徒たちにとっては誇れる学校,誇れるふるさと丹波山になっていると感じる。」と高い評価であった。
発表してくださった会長さんだけでなく,盛り上げようと3年生全員の保護者7名が見守ったことには頭が下がる。縁の下の力持ちとなって保護者全員が学校を守っている。この期待に応えられるよう生徒たちを育てなくてはならない。今年度の教育活動を評価改善し,次年度の方向性を今から考えよう。