雑感19 : 伝統の重みを誇りに

 3月23日(水),丹波小学校卒業証書授与式に出席してきた。回を重ねること,140回。
 卒業生3名が入場。背筋を伸ばし前を向き歩く。着席場面では膝の上に軽く丸めている手。卒業証書授与ではゆったりとお辞儀。中学生でもできないことができている。(丹波中生は違うが)  140回という伝統の重みを誇りに変えている。

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 お別れの言葉。在校生が大きな声で呼びかけをして祝う。それに応える卒業生。低い声で「糸」を歌う。    
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         なぜめぐり逢うのかを 私たちはなにも知らない …… 
             逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます
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 そして,お父さん,お母さんへの感謝の言葉。臨席している人の心を打つ。最後に,13名全員が心を一つにして「大切なもの」を歌う。卒業生は涙を堪えて歌っている。在校生は泣きながら歌っている。しかも,2年生から5年生まで全員が…。卒業生がいなくなって自分たちの代になったと喜ぶ人がいない。淋しくて悲しくて泣いている。そんな式があるだろうか? きっと,卒業生は低学年から高学年までとことん付き合って面倒をみたのだろう。そして,これが少人数という丹波小中学校の良さの一つだろう。6年間の足取りを1時間30分に仕立てたドラマのようであった。心がシビれた。思わず,見入ってしまい涙が溢れた。

 4月からは中学生。3名の夢や希望,勇気を壊さないように大切に育てていきたい。また,丹波小学校との連携を推進していきたい。

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            くじけそうな時は 涙をこらえて
            あの日 歌っていた歌を思い出す
            がんばれ 負けないで そんな声が聞こえてくる
            ほんとに 強い気持ち やさしさを教えてくれた
            いつか会えたなら ありがとうって言いたい
            遠く離れてる君に がんばる ぼくがいると

            大切なものに 気づかないぼくがいた
            ひとりきりじゃないことを 君が教えてくれた
            大切なものを
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