竹には節がある。節は強風が当たってもその力に耐えるようになっている。そのため,竹は折れにくく,しなやかである。
竹の節目は,人生において分岐点にあたるのではないだろうか。分岐点を我慢強く堪え,判断を間違わない幅広い知識と見識があれば大きな節目となって困難を乗り越えられるのではないだろうか。そのときに自分一人ではなく多くの人に支えられて,人に生かされて生きていることを忘れてはならないと思う。そして,その時々を振り返り,これからにいかすことが大事なのだろう,と今50年以上生きてきてツクヅク思う。
節目は学校にもある。入学式や6年生を送る会,3年生を送る会,卒業式。その時々を振り返り,お世話になった人に感謝しながら自らの決意を述べ,新しい環境で過ごしまた巣立っていく。
過日(3月2日),丹波小学校の6年生を送る会を参観してきた。この会は,インフルエンザ疾患で3名が欠席の中,5年生を中心に劇や映像,合奏を通して,「感謝の恩返し」を見事に運営していた。6年生一人一人の良いところ,中学校に行って頑張って欲しいことなど,今までの様々な行事を振り返り発表していた。スライドでは,入学当初からの様子をBGMを流して成長の歩みを分かりやすくまとめていた。それに対し,6年生は寸劇を通して丹波小にメッセージを送っていた。外はまだ寒い日が続いているが,この体育館には感動が春を呼んでいるように感じ,心がポカポカしてきた。2週間後にはもう一つの節目,卒業式が待っているとのこと。
丹波中でも,5日に行われた3年生を送る会が卒業生だけでなく在校生も単なる思い出づくりだけでなくしっ
かりとした節目となっていたのかなど,先生方と話し合い,10日の第69回卒業証書授与式に備えたいと思う。