3月2日(水)3・4校時,山梨県助産師会の佐藤和子さんと井上裕子さんを講師に招き,保護者を交えて「いのちの学習」を行いました。
ジャンケンで指先を動かし脳を活発にさせた後,「自分にとって一番大切なもの」を考えました。
生徒たちの回答は「心」「命」「気持ち」「表情」「空気」でした。(財産や食,スマホと答える小中学生もいるとのこと)
次に,胎内にいる赤ちゃんの成長(40日,3ヶ月,5ヶ月,7ヶ月,10ヶ月)を体験しました。生徒たちは「すごく小さい」(3ヶ月)「お腹にいると思うと不思議」(7か月)と感想を述べていました。体験をすると表情が微笑ましく穏やかな表情になりました。
13歳の心臓の音と赤ちゃんの心臓の音を聞きました。赤ちゃんの心臓の音は電車が走っているように速く,1分間に110回から160回自分の力で動かすそうです。(お母さんから栄養や酸素を吸収して動かす)
赤ちゃんは自分からサインを出して生まれてくるそうです。その時は,顔を胸につけて,肺にたまった水をだして生まれてくるそうです。胎外に出て初めてする呼吸が「産声」になるそうです。(鼻をつまんで細いストローで新生児の呼吸体験をしてみました。)
命は,親からもらった「たった一つの大切な宝物」。自然の摂理の中で生かされて生きていくこと。そこには人為的な作為はないことを忘れずに生活して欲しいです。
講師の方から「聞く姿勢がいい」「目を見て聞いてくれる」「自分の言葉で思いを伝えようとする」とお褒めの言葉をいただきました。今日の学習を通して,お父さんやお母さん,家族の方,友人に優しくなれる人になって欲しいです。そして,命を大切にできるようになってください。
生徒たちの退室後、お母さんたちに向けてのお話もありました。
もうすぐ東日本大震災から5年。我が子を「いってらっしゃい」と見送り「お帰り」と迎えることが当たり前のことではなく尊いことであること。思春期は自我の芽生え(自分自身を生み出す第二の誕生)であり,子どもも親も苦しい時期である。そのときの反抗は『胎動』だと感じてほしい。お腹に赤ちゃんがいた時,お母さんたちがお腹を大切にしていた時と同じように,今度は家庭を胎内のように温かな心安らぐ場所にして子どもを迎えてあげてください。
生徒たちは思春期まっただ中です。学校生活の中でも悩み苦しんでいる様子がうかがえる時もあります。家庭でそのような様子がみられた時には,是非今日のお話を思い出していただけると幸いです。
保護者の皆様もありがとうございました。