雑感15 : インターネットトラブル

 昨日(2月17日),北都留地区教育委員会連合研修会に参加してきた。研修内容は「子どもを取り巻くインターネットトラブル」であった。講師は県民生活センターの横山さんと小林さん。

 本校のスマホや携帯電話の所持率は72%。使用内容は保護者との通信。そのため必要IMG_0203不可欠となっている。幸いも本校には情報機器によるトラブルはない。ないから指導しないは遺憾となる。

 携帯電話やスマホ所持は便利など光の部分だけではない。「子ども・若者白書」(平成27年度版)によると,中学生のスマホや携帯電話の所持率は60.4%,そのうち,1日2時間以上を利用する割合は61.4%。その結果,学習時間の減少,家族会話の減少,睡眠時間の減少など陰の部分も。

 これから益々高度情報通信となる。山梨県県民生活センターのトラブル事例に次のようなものがあった。 

A君は多くの友だちが登録されているSNSで日記を書いていた。あるとき,冗談のつもりで友だちのB君の悪口をSNS上の日記に書き込んだ。B君には見られない設定にしていたが,他の友だちが悪口をコピーして書き込んだため,B君に知れた。A君が書き込んだ内容に怒ったB君はA君への文句を書き込んだ。このことがSNS上で多くの友だちに知られた。A君は落ち込んで学校に行けなくなった。

 また,こんなトラブル事例も。

Aさんは熱心にSNS上の日記を書き込んでいた。親友と撮った写真がうまく撮れたので,SNS上に掲載した。その際,SNSに自分の名前や学校名も一緒に書いてしまった。数日後,Aさんは「自分の学校の生徒が画像掲示板に出ている」と友だちから聞き,見てみるとAさんの写真が掲載されていた。しかも,本当ではないことや自宅の電話番号まで書き込まれていた。その結果,自宅に嫌がらせの電話がかかってくるようになり,学校に家の近くで不審な人を見かけるようになった。

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 小林さんは語った。
 「自己責任となるが困ったら先生や親に相談する。その際,生活センターを活用してください」
 「個人情報を安易に掲載しないこと。コピーされるので完全に削除することは難しい」

 生徒や先生方に伝えようと思う。
 「トラブルにあったら,すぐに保護者や教師,スクールカウンセラーなど周りの大人に相談しよう。」
 「携帯電話はインターネットができる電話,スマートフォンは電話もできるパソコン。使うだけで知らない人とつ
  ながっている。落とし穴や危険が多くある。」と。

 若者のサブカルチャーにも興味を抱きながら常に危機意識を持って未然防止対応策を提示しようと思う。

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